65歳を過ぎても現役で働く看護師

高齢化が進み、年金の受給開始年齢が65歳になるとともに、看護師の定年事情も変わりつつあるのが現状です。60歳で看護師の仕事を辞める人が多い中、65歳まであるいはそれ以降も看護師を続ける人が増加しています。60歳で仕事を辞めると、年金受給開始の65歳までに5年間のブランクがあるため、定年を過ぎてもパートや嘱託という形で看護師を続けるわけです。

その頃は、配偶者もまだ年金が支給されていない人が少なくありません。家庭の収入源として、看護師の仕事は大変に役立ちます。人生100年といわれる中、老後の経済に対する不安が増大する人が多くいますが、看護師を続けられるのであれば経済的不安はひとまず小さくなるでしょう。

定年後も看護師として働く場合、若い頃のような体力はないので、今までと同じ仕事はできないかもしれません。そのようなときは、夜勤ではなく日勤だけにする、パートとして働くなど、自分の体力や気力に合った働き方をすることが大切です。

また、これまで働いていた医療機関で続けて勤務するだけでなく、別の職場へ再就職することも考えてみましょう。訪問看護ステーションで訪問看護師として働いたり、介護施設や保育園などの看護師として働いたりすることも可能です。

自分に合った職場を効率よく見つけるには、豊富な人脈を作る他に情報収集も欠かせません。専門の転職サイトや転職エージェントなどを探してみるのもいいでしょう。